ひ‐の‐め【日の目】
日光。日差し。「降り積った儘でまだ—に逢わぬ雪のように」〈二葉亭訳・あひゞき〉
日(ひ)の目(め)を◦見(み)る
それまで埋もれていたものが世に知られるようになる。また、長い間不遇だった者が世に認められるようになる。「五十年ぶりに—◦見た作品」「長年の研究がようやく—◦見る」
ひ‐の‐もと【日の本】
《日が昇る本の意》日本の異称。日の本の国。「—一の山」
ひのもと‐の【日の本の】
[枕]日が昇る本の国の意から、「大和(やまと)」にかかる。「—大和の国の鎮(しづ)めともいます神かも」〈万・三一九〉
ひのもと‐の‐くに【日の本の国】
「日の本」に同じ。
ひの‐やくし【日野薬師】
法界寺(ほうかいじ)の通称。
ひ‐の‐よこ【日の緯】
西。西の方向。「畝傍(うねび)のこの瑞山(みづやま)は—の大(おほ)き御門に」〈万・五二〉
ひ‐の‐よこし【日の横】
南北。「東西を以て日縦(ひのたたし)とし南北を—とす」〈成務紀〉
ひはまたのぼる【日はまた昇る】
《原題The Sun Also Rises》ヘミングウェイの長編小説。1926年刊。第一次大戦後のロストジェネレーションとよばれる若者たちの生態を描いた、著者の代表作の一つ。
日(ひ)は夜(よ・よる)を知(し)らず月(つき)は昼(ひる)を知(し)らず
《「淮南子(えなんじ)」繆称訓から》太陽も月もともに明るく天空を照らすが、それぞれ昼と夜と別の世界のものなので、どちらかがもう一方を兼ねることは不可能である。両方を兼ねることはできないというたとえ。