こころ‐の‐たけ【心の丈】
思うことのすべて。心の深さ。思っている愛情の深さ。「—を打ち明ける」
こころ‐やり【心遣り】
ふさいだ気持ちを晴らすこと。憂さ晴らし。「発病後は…俳諧や将棋の本なぞをあけて、朝夕の—としている」〈藤村・夜明け前〉
こじ・ける【拗ける】
[動カ下一][文]こじ・く[カ下二]《近世語》「こじれる」に同じ。「つい夜は明けて床も白けてすごすごとのお帰り。かう—・けたを味にしまひし此の跡は」〈浮・禁短気・五〉
こだわ・る
[動ラ五(四)] 1 ちょっとしたことを必要以上に気にする。気持ちがとらわれる。拘泥(こうでい)する。「些細(ささい)なミスに—・る」「形式に—・る」 2 物事に妥協せず、とことん追求する。「素...
こ‐づけ【小付け】
1 大きい荷物の上に、さらにつける小さい荷物。「銭差、合羽、…下駄袋の類は本馬一駄乗りにかぎり貫目外の—とすることを許されていた」〈藤村・夜明け前〉 2 重い負担のある上に、さらに負担を添えるこ...
事(こと)ぞともな・し
取り立てて言うほどのこともない。何ということもない。「秋の夜も名のみなりけり逢(あ)ふといへば—・く明けぬるものを」〈古今・恋三〉
こと‐よろ
俗に、新年の挨拶「今年もよろしく」を略したもの。「明けおめ、—」
こ‐へい【雇聘】
礼儀を尽くして迎え、雇うこと。「法律専門の外国人の—」〈藤村・夜明け前〉
こ‐め【小目】
1 目の小さいもの。「白縄(しらなは)に小鮎(こあゆ)引かれて下る瀬にもち設けたる—の敷網」〈山家集・下〉 2 苦しい目。つらい思い。「明け暮れ—を見せ給ひつることはいかに」〈保元・中〉
こん‐か【渾家】
1 一家全部。うちじゅう。家内じゅう。「御—御揃い遊ばされ、ますます御機嫌よく渡らされ」〈藤村・夜明け前〉 2 妻。