えきりんぼん‐せつようしゅう【易林本節用集】
節用集の一。「乾(いぬい)」の項から始まる乾本系節用集として代表的なもの。慶長2年(1597)平井易林が刊行。→節用集
か・ゆ【換ゆ/替ゆ/代ゆ/易ゆ】
[動ヤ下二]《「か(換)う」が、中世以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「かゆる」となる例が多い》「か(換・替・代)える」に同じ。「先(せん)にうったる宿札—・ゆる法はなけれども」〈浄・嫗山姥〉
やさし・い【易しい】
[形][文]やさ・し[シク]《「優しい」と同語源》 1 理解や習得がしやすい。単純でわかりやすい。平易である。「—・い本」「—・くかみくだいて話す」⇔難しい。 2 解決や実現がたやすい。面倒なこ...
やさしいことば【やさしい言葉】
石垣りんの第4詩集。昭和59年(1984)刊行。
やす【易】
形容詞「やす(易)い」の語幹。「枝弱み乱れ—なる青柳の糸のたよりに風な寄りこそ」〈堀川中納言家歌合〉
やす・い【易い】
[形][文]やす・し[ク]《「安い」と同語源》 1 行うのがやさしい。たやすい。「言うだけならいとも—・いことだ」 2 動詞の連用形に付く。 ㋐そうなりがちである。とかく…する傾向にある。「壊れ...
やすき【易き】
1 たやすいこと。楽なこと。「—に流れる」⇔難(かた)き。 2 安定した状態であること。「国を泰山の—に置く」
易(やす)きに付(つ)・く
安易なほうを選ぶ。「—・いてばかりでは大成しない」
やす‐だいじ【安大事/易大事】
表面はなんでもないようにみえて、その実は容易ならない一大事。「これこそ、さすが—よ」〈平家・七〉
やす‐やす【易易】
[副]簡単に事を行うさま。また、容易に事態が進展するさま。たやすく。「原書を—(と)読みこなす」「—と事が運ぶ」