今(いま)は昔(むかし)
今から見れば昔のこと。今では昔のこと。説話や物語文学の書き出しに用いられる慣用句。「—、竹取の翁といふもの有りけり」〈竹取〉
おう‐じゃく【往昔】
「おうせき(往昔)」に同じ。〈字類抄〉
おう‐せき【往昔】
過ぎ去った昔。いにしえ。往古。おうじゃく。「—を回顧する」
おお‐むかし【大昔】
非常に遠い昔。太古。
かえらぬ‐むかし【帰らぬ昔】
[連語]再び帰ってくることのない過去。
げきだんこんじゃく【劇壇今昔】
松居松翁の随筆集。大正15年(1926)刊行。同時代の演劇人との交流などについて語ったもの。続編もある。
こ‐せき【古昔】
むかし。いにしえ。往昔。「其建築—の物に非ずと雖も」〈織田訳・花柳春話〉
こん‐じゃく【今昔】
今と昔。こんせき。
こん‐せき【今昔】
⇒こんじゃく(今昔)
ざい‐せき【在昔】
むかし。往昔。「—唐制を模倣し」〈田口・日本開化小史〉