はる‐たうち【春田打ち】
正月に1年の稲作の過程をまねて実演し、豊作を祈る行事。また、子供たちが村の家々を回り、餅(もち)などをもらい歩く行事。
春(はる)立(た)・つ
春の季節に入る。立春になる。《季 春》「—・つや愚の上に又愚にかへる/一茶」
はる‐たで【春蓼】
タデ科の一年草。畑や湿地に生え、高さ30〜60センチ。茎は紅紫色、葉は長楕円形で表面に黒斑がある。春、紅紫色の萼(がく)をもつ白い小花を穂状につける。はちのじたで。
はるたゆう‐ぶし【春太夫節】
浄瑠璃の宮薗(みやぞの)節の一派。初世宮薗鸞鳳軒(らんぽうけん)の弟子の宮薗春太夫が、寛政4年(1792)江戸へ下って創始した。
はるつげ‐うお【春告魚】
ニシンの別名。
はるつげ‐どり【春告鳥】
ウグイスの別名。 [補説]書名別項。→春告鳥
はるつげどり【春告鳥】
人情本。為永春水作、歌川国直画。天保7〜8年(1836〜1837)刊。商家の次男の若旦那、鳥雅と、女たちとの恋愛模様を描く。5編15巻のうち、前半の2編第5巻までが春水の単独作。
はるとしゅら【春と修羅】
宮沢賢治の詩集。大正13年(1924)刊。宗教性と宇宙的感覚とが交響する世界を、独創的な語法でうたう。
はる‐とらのお【春虎の尾】
タデ科の多年草。高さ約10センチ。早春に白色の花が穂状に咲く。ちちのはぐさ。いろはそう。
はるとり‐の【春鳥の】
[枕]春の鳥のようにの意から、「音(ね)のみ泣く」「さまよふ」にかかる。「—音のみ泣きつつあぢさはふ夜昼知らず」〈万・一八〇四〉