春(はる)設(ま)・く
春を待つ。また、春を迎える。「—・けてもの悲しきにさ夜ふけて羽振き鳴く鴫(しぎ)誰(た)が田にか住む」〈万・四一四一〉
はるまち‐づき【春待(ち)月】
陰暦12月の異称。
はる‐まつり【春祭(り)】
春行われる祭り。その年の豊作を祈願するものが多い。《季 春》「老桑の瑞(ずい)の芽立や—/秋桜子」
はる‐め・く【春めく】
[動カ五(四)]春らしくなる。「一雨ごとに—・く」《季 春》「—・きてものの果てなる空の色/蛇笏」
はる‐もの【春物】
春に使うもの。特に、春に着る衣服。「—のコート」
はる‐もみじ【春紅葉】
1 春、草木の赤い新芽が一斉に出て秋の紅葉のように見えること。《季 春》 2 春に赤い葉が出る品種のモミジ(カエデ)。
はる‐やさい【春野菜】
春に成熟する野菜。タケノコ・フキ・新タマネギ・春キャベツなど。→夏野菜 →秋野菜 →冬野菜
はる‐やすみ【春休み】
学校の春季の休暇。旧学年が終わって新学年が始まるまでの休暇をいう。《季 春》「—はじめてかけし眼鏡かな/万太郎」
はる‐やなぎ【春柳】
[名]春、芽を出し始めたころの柳。
[枕]芽を出し始めた柳の枝をかずらに挿す意から、「かづら」「葛城山(かづらきやま)」にかかる。「—縵(かづら)に折りし梅の花」〈万・八四〇〉
はる‐やま【春山】
春のころの山。春の趣を呈した山。春の山。《季 春》