棒(ぼう)を引(ひ)・く
まっすぐの線を引く。また、帳消しにする。棒引きにする。「いままで御用立したものは綺麗にここで—・く」〈万太郎・春泥〉
ぼくってなに【僕って何】
三田誠広の小説。全共闘運動の時代を背景に、地方から上京した大学生の青春を描く。昭和52年(1977)発表。同年、第77回芥川賞受賞。
ぼくはもぞうにんげん【僕は模造人間】
島田雅彦の小説。昭和60年(1985)「新潮」誌に掲載。翌年単行本刊行。教養小説のスタイルを模した青春小説。
ぼ‐け【木瓜】
バラ科の落葉低木。高さ約2メートル。枝にとげがあり、葉は楕円形で縁にぎざぎざがある。春、葉に先だって、紅・淡紅・白色や絞りの5弁の花が咲く。実は球状で夏に黄色に熟し、香りがある。中国の原産で、庭...
ぼしじょじょう【母子叙情】
岡本かの子の短編小説。昭和12年(1937)「文芸春秋」誌に発表。
ぼしちんこん【母子鎮魂】
八木義徳の短編小説。昭和21年(1946)「文芸春秋」誌に発表。東京大空襲の犠牲となった妻と息子を描く。同作を表題作とする作品集は、昭和23年(1948)の刊行。
ぼ‐しゅん【暮春】
1 春の終わり。春の暮れ。晩春。《季 春》 2 陰暦3月の異称。
ぼたん‐ゆき【牡丹雪】
雪の結晶が多数付着し合い、大きな雪片となって降る雪。ボタンの花びらのように降るからとも、ぼたぼたした雪の意からともいう。綿雪。ぼた雪。《季 春》「過ぎゆきし指や瞼(まぶた)や—/楸邨」
ボッティチェリのさんまいのえ【ボッティチェリの三枚の絵】
《原題、(イタリア)Trittico Botticelliano》レスピーギの管弦楽曲。全3曲。1927年作曲。ルネサンスの画家ボッティチェリの絵画「春」「東方三博士の礼拝」「ビーナスの誕生」を...
ぼろぼろ‐の‐き【ぼろぼろの木】
ボロボロノキ科の落葉小高木。山地に生え、細枝は折れやすく、冬には落ちてしまう。葉は卵形で先がとがる。春、黄色の花をつけ、実はやや楕円形。材はもろい。九州に分布。