ゆき‐げ【雪解/雪消】
1 雪がとけること。ゆきどけ。《季 春》 2 雪がとけてできた水。雪どけ水。
ゆき‐しる【雪汁】
《「ゆきじる」とも》雪どけの水。ゆきしろ。《季 春》
ゆき‐しろ【雪代】
雪がとけて、川に流れ込む水。雪代水。《季 春》「—のひかりあまさず昏るるなり/稚魚」
ゆき‐どけ【雪解け/雪融け】
1 春になって、降り積もった雪がとけること。また、そのころ。ゆきげ。《季 春》「—や西日かがやく港口/石鼎」 2 《ソ連の作家エレンブルグの小説名から》国際間の対立緊張がゆるみ、和解の空気の生じ...
ゆき‐どま・る【行(き)止(ま)る】
[動ラ五(四)] 1 進んで行って、そこで止まる。いきどまる。「砂利を軋(きし)る車輪がはたと—・った」〈漱石・虞美人草〉 「待つ人は—・りつつあぢきなく年のみ越ゆるよさのおほ山」〈和泉式部集〉...
ゆき‐にごり【雪濁り】
寒気がゆるみ雪がとけて、川や海の水が濁ること。《季 春》
ゆき‐ま【雪間】
1 雪が降りやんでいる時。雪の晴れ間。 2 積もった雪のところどころ消えた所。《季 春》「辻待(つじまち)の車置いたる—かな/紅葉」 3 雪の降っている中。雪の降り積もった中。「降りやまぬ—の梅...
ゆき‐まぜ【雪交ぜ/雪雑ぜ】
「雪交じり」に同じ。「二月(きさらぎ)やなほ風寒き袖の上に—に散る梅の初花」〈風雅・春上〉
ゆき‐むかえ【雪迎え】
晩秋の小春日和の日に、糸をつけた子蜘蛛が空を飛ぶ現象。このあと雪が降ることが多いところからいう。山形県米沢盆地などでみられる。
ゆき‐むし【雪虫】
1 雪国で、早春の積雪上に現れて活動する昆虫。セッケイカワゲラ・ユキガガンボなど。 2 北海道や東北地方で、雪の降りだす季節に現れる小さな昆虫。リンゴワタムシなど。体に白い分泌物をつけて群れて飛...