とき‐つ‐かぜ【時つ風】
[連語] 1 ほどよいころに吹く風。時節にかなった風。順風。「—おだやかに吹て万民太平を楽しみ」〈露伴・寝耳鉄砲〉 2 潮の満ちる時刻になると吹く風。「—吹くべくなりぬ香椎潟(かしひがた)潮干...
とき‐どき【時時】
[名]その時その時。時節、時節。「—の花を飾る」
[副] 1 ある時間を置いて、繰り返されるさま。ときおり。「—大阪へ行く」「曇り—雨」 2 まれであるさま。たまに。「—訪ねて来る」 [アク...
ときなし‐だいこん【時無し大根】
大根の一品種。とうが立ちにくく、耐寒性があり、時節を限らず収穫ができる。根はやわらかく、漬物に適する。ときしらず。
とき‐なら◦ず【時ならず】
[連語] 1 (多く連体詞的に用いて)その時期ではない。時節に合わない。「—◦ぬ大雪」 2 (副詞的に用いて)思いがけず。不意に。「—◦ず訪問を受けた」
時(とき)に遇(あ)・う
1 よい時節にあう。時勢にあって栄える。「—・って社業が発展する」 2 幸運にであう。「三代の帝に仕うまつりて、—・ひけれど」〈伊勢・一六〉
とき‐の‐はな【時の花】
その時節に咲く花。その時節にふさわしい花。「—いやめづらしもかくしこそ見(め)し明(あき)らめめ秋立つごとに」〈万・四四八五〉
時(とき)の花(はな)をかざ・す
時節の花を挿頭(かざし)にすることから、時勢にあって繁栄する。
とき‐の‐もの【時の物】
その時節にふさわしい物。「—を食卓にのせる」
とき‐はずれ【時外れ】
時期にはずれていること。時節はずれ。「—の客の少い刻限を」〈里見弴・多情仏心〉
とき‐よ【時世】
1 時代。時節。「—を経る」 2 その時の世の中。その時代の風潮。「—に従う」