ぼう‐げつ【乏月】
陰暦4月の異称。前年にとれた穀物が尽きて、その年の穀物がまだ実らない時節。
ま・く【設く】
[動カ下二] 1 前もって用意する。設ける。「頂髪(たぎふさ)の中より、—・けし弦を採り出して」〈記・中〉 2 その時節を待ちうける。また、待ちうけた時節になる。「磯の間(ま)ゆ激(たぎ)つ山川...
み‐ぎり【砌】
《「水限(みぎり)」の意で、雨滴の落ちるきわ、また、そこを限るところからという》 1 時節。おり。ころ。「暑さの—御身お大事に」「幼少の—」 2 軒下や階下の石畳。「—に苔(こけ)むしたり」〈宇...
ゆみや‐の‐みょうが【弓矢の冥加】
1 弓矢に対する神仏の加護。「—あるべくば、扇を座席に定めて給へ」〈盛衰記・四二〉 2 弓矢をとる身の果報。武士のしあわせ。「武運の花の開くる時節—にかなひしと」〈浄・用明天王〉
よう‐よう【夭夭】
[ト・タル][文][形動タリ]若若しく美しいさま。顔色が穏やかでのびのびしているさま。「桃の—たる時節にはあらねども」〈鉄腸・花間鶯〉
りゅうあん‐かめい【柳暗花明】
1 《陸游「遊山西村」の句から》柳は葉が茂って暗く、花は咲きにおって明るいこと。春の景色の美しいことをいう。「—の好時節」 2 花柳界。遊里。色町。「—の巷(ちまた)」
わすれ‐ね【忘れ音】
時節を過ぎて鳴く虫の音。
わすれ‐ばな【忘れ花】
時節を過ぎて咲く花。返り花。《季 冬》「蒲公(たんぽぽ)の—あり路の霜/蕪村」