のど‐やか【長閑やか】
[形動][文][ナリ]「のどか」に同じ。「—な春の日」「雨よいほどに—に降りて」〈かげろふ・下〉 「春の暮れつ方、—に艶なる空に」〈徒然・四三〉 [派生]のどやかさ[名]
のり‐の‐むしろ【法の筵】
仏法を説く所。法筵(ほうえん)。「さらにまた花ぞ降りしく鷲の山—の暮れ方の空」〈千載・釈教〉
のわき‐だ・つ【野分き立つ】
[動タ四]野分きらしい風が吹く。「—・ちて、にはかに肌寒き夕暮れのほど」〈源・桐壺〉
はく‐ぼ【薄暮】
日が暮れようとするころ。夕暮れ。たそがれ。「—の迫る街」「—ゲーム」
はしたか‐の【鷂の】
[枕]ハシタカの羽や尾、また、鈴をつけ鳥屋(とや)に飼う意から、「端山(はやま)」「尾上(をのへ)」「すず」「外山(とやま)」などにかかる。「—外山の庵の夕暮れを」〈新勅撰・恋五〉 「—端山がく...
はし‐もと【橋本】
橋のたもと。橋詰め。「植ゑしより—さらぬ遅桜春の暮れをや待ちわたるらむ」〈木工権頭為忠百首〉
はしら‐もち【柱餅】
長崎地方で、暮れの餅つきのときに、最後の一臼(うす)の餅を家の柱に打ちつけておき、正月15日、左義長(さぎちょう)の火にあぶって食べる風習。
はつせ‐やま【初瀬山】
奈良県桜井市初瀬(はせ)にある山。[歌枕]「—今日もかぎりとながめつつ入相の鐘に秋ぞ暮れぬる」〈金槐集・上〉
はま‐ぜせり【浜挵り】
江戸時代、大坂で、河岸をうろついて下級の娼婦をあさること。「日が暮れると—」〈浄・阿波鳴渡〉
はや【早】
《形容詞「はやい」の語幹から》 [名] 1 早いこと。多く、複合語として用いられる。「矢継ぎ—」「足—」 2 「早打ち」「早追い」の略。「赤穂への—あいにくと降り通し」〈柳多留・九〉 [副]...