たか‐ぐもり【高曇(り)】
空の高いところに一面に雲がかかって、曇っていること。雲量が9以上で、高層雲・高積雲が他の雲よりも多い場合をいったが、現在の気象観測では使用しない。
たな‐ぐもり【棚曇(り)】
《「たな」は接頭語》空一面に雲が広がること。すっかり曇ること。とのぐもり。
とり‐ぐもり【鳥曇(り)】
春、渡り鳥が北へ帰る頃の曇り空。《季 春》「ゆく春に佐渡や越後の—/許六」
どん【曇】
[常用漢字] [音]ドン(呉) タン(漢) [訓]くもる 空がくもる。「曇天/晴曇」 [難読]悉曇(しったん)
にしん‐ぐもり【鰊曇(り)】
北海道近海で、ニシンがとれる頃に多い曇り空のこと。《季 春》
はな‐ぐもり【花曇(り)】
桜の花の咲くころの、薄くぼんやりと曇った空模様。《季 春》「—朧につづく夕べかな/蕪村」
はる‐ぐもり【春曇(り)】
春に多い薄曇り。
ほん‐ぐもり【本曇(り)】
空一面に雲が広がった状態。雲量が9以上で、乱層雲・層雲・層積雲・積雲・積乱雲が他の雲より多い場合をいったが、現在の気象観測では使用しない。
ゆう‐ぐもり【夕曇(り)】
夕方曇ること。また、その空。
ゆき‐ぐもり【雪曇(り)】
雪雲のために空が曇ること。《季 冬》「崖(がけ)の上に犬吠(ほ)えたつる—/楸邨」