わき【脇/腋/掖】
1 両腕の付け根のすぐ下の所。また、体側とひじとの間。わきのした。「本を—に抱える」 2 衣服で、1にあたる部分。「洋服の—を詰める」 3 (「傍」「側」とも書く)すぐそば。かたわら。「門の—に...
わき‐かた【脇方】
能楽師のうち、ワキ・ワキヅレを専門に務める者。また、その家柄。進藤・春藤・福王・高安・宝生の五流があったが、進藤・春藤は廃絶した。→シテ方 [補説]ふつう「ワキ方」と書く。
わき‐がき【脇書(き)】
1 そばに書き添えること。また、そのように書いたもの。 2 「脇付(わきづけ)」に同じ。
わき‐しょうじ【脇障子】
神社・書院の側面の縁の、行き止まりの所に設ける衝立(ついたて)状の仕切り。
わき‐づけ【脇付】
手紙の宛名の左下に書き添えて敬意を表す語。「侍史」「玉案下」「机下」など。
わき‐づれ【脇連】
《「わきつれ」とも》能で、ワキに従属し、その演技を助ける役。また、その演者。 [補説]ふつう「ワキヅレ」と書く。
わく【枠/框】
1 木や竹などの細い材で、器具・建具などの縁(ふち)にしたもの。かまち。「眼鏡の—」「窓—」 2 物の周囲をふちどる線。また、境などを示すため、四方を取り囲むもの。「答えを—で囲む」「黒い—の死...
わくげ【和句解】
江戸前期の語学書。6巻。松永貞徳著。寛文2年(1662)刊。約1500語をいろは順に配列し、語源を説明したもの。
わくんのしおり【和訓栞】
江戸後期の国語辞書。93巻。谷川士清(ことすが)編。安永6〜明治20年(1777〜1887)刊。3編からなり、前編には古語・雅語、中編には雅語、後編には方言・俗語を収録。第2音節までを五十音順に...
わくんるいりん【倭訓類林】
江戸中期の辞書。7巻。海北若冲(かいほうじゃくちゅう)著。宝永2年(1705)成立。記紀以下の国書や漢籍の古訓本から約2万5000の和訓を集めていろは順に配列し、出典などを示す。