わか‐もち【若餅】
正月三が日の間につく餅。また、小正月のための餅。《季 新年》「—やざぶと搗(つ)きこむ梅の花/一茶」
わか‐ゆ【若湯】
正月に初めて沸かす風呂。《季 新年》「皆旅の顔して—使ひけり/圭岳」
わかれたるつまにおくるてがみ【別れたる妻に送る手紙】
近松秋江の中編小説。明治43年(1910)4月から7月にかけて「早稲田文学」誌に連載。妻に愛想を尽かされた売れない文学者を主人公とする私小説。続編に「疑惑」「執着」がある。
わがたましいはかがやくみずなり【わが魂は輝く水なり】
清水邦夫の戯曲。劇団民芸のために書き下ろした時代劇。昭和55年(1980)「群像」誌に発表。同年2月、宇野重吉の演出により初演。同年、第8回泉鏡花文学賞受賞。
わが‐ともがら【我が輩】
自分たちの仲間。また、わたしたち。われわれ。一人称の人代名詞のようにも用いられる。「これらは愚俗の言葉にて—はとらず」〈読・雨月・菊花の約〉
わがぶんしょう【我が文章】
大町桂月の随想評論集。明治38年(1905)刊行。
わくせい‐しょく【惑星食】
月による惑星の掩蔽(えんぺい)。月が惑星の手前を通過することで、惑星が一時的に見えなくなる現象。
わくせい‐たんさき【惑星探査機】
太陽系の惑星を探査する無人の観測機。米国のマリナー・パイオニア・ボイジャー、ロシアのフォボス・ベネラ・ベガなどがある。 [補説]NASAの金星探査機マゼランは1989年5月、木星探査機ガリレオは...
わ‐こ【和子/若子】
1 身分の高い人の男の子供。坊っちゃん。また、男の子供を親しみを込めていう語。「その侍の—、鷹いと好きにて」〈仮・仁勢物語・上〉 2 貴人の男の子供に対して、呼びかける語。二人称の代名詞のように...
わざ‐ごと【わざ言】
冗談。たわごと。「絵と—とともに天が下に聞こえけり」〈読・雨月・夢応の鯉魚〉