あり‐だか【有り高】
現在ある総量・総数。現在高。
ありっ‐きり【有りっ限り】
「ありきり1」に同じ。「ふところに—の銭が両国までの汽車賃にたりなくて」〈宇野浩二・苦の世界〉
ありっ‐たけ【有りっ丈】
《「ありたけ」の音変化》 [名]あるだけ全部。「—の声を張り上げる」「資金の—をつぎ込む」
[副]可能な限り多く。できるだけ。思う存分。「力を—出す」
あり‐つかわ・し【有り付かはし】
[形シク]《動詞「ありつく」の形容詞化》その場に合っていて感じがよい。「姿ありさま—・しく」〈住吉・上〉
あり‐つき【有り付き/在り付き】
1 生活の糧(かて)。生計を得る道。「此後の身の—にと包物(つつみもの)を賜わりて」〈一葉・暁月夜〉 2 仕官・奉公などによって生活を安定させる道を得ること。また、仕官口。奉公口。「丁稚はいりま...
ありつき‐がお【有り付き顔】
慣れた顔つき。物慣れたようす。「慣れたる人は、こよなく、何事につけても—に」〈更級〉
あり‐つ・く【有り付く】
[動カ五(四)] 1 求めていたものをやっとの思いで手に入れる。 ㋐お金や食物などが手に入る。「小遣い銭に—・く」「思いがけないご馳走に—・く」 ㋑働き口が見つかる。「割のいい仕事に—・く」 ...
あり‐つる【有りつる】
[連語]《動詞「あり」の連用形+完了の助動詞「つ」の連体形》前に一度述べたことをさしていう。先ほどの。さっきの。「—ところにかへりて」〈かげろふ・上〉
あり‐てい【有り体】
[名・形動] 1 ありのまま。うそ偽りのないこと。「—に言えば」 2 世間並み。ひととおり。「—の礼儀をのべて」〈浮・置土産・二〉
あり‐と‐あらゆる【有りと有らゆる】
[連語](連体詞的に用いる)「あらゆる」を強めた語。ある限りすべての。ありとある。「—手段を尽くす」