だ【朶】
[接尾]助数詞。 1 枝についている花ぶさを数えるのに用いる。「万—の桜」 2 雲や山など、かたまりになっているものを数えるのに用いる。「四五—の山の雨に粧へる色、両三行の雁の雲に点ずる秋」〈和...
に‐の‐く【二の句】
1 次に言いだす言葉。 2 雅楽で、朗詠の詩句を三段に分けて歌うときの第二段の詩句。
ふき【菜蕗/蕗/富貴/布貴】
箏曲(そうきょく)。八橋検校作曲。源氏物語・和漢朗詠集などに取材した7連の歌からなる。箏組歌(ことくみうた)の代表曲で、表組の第1曲。菜蕗組。越天楽(えてんらく)。 筑紫流箏曲。の原曲で、...
南(みなみ)に翔(かけ)り北(きた)に嚮(むか)えども寒温(かんうん)を秋雁(しゅうがん)に付(つ)け難(がた)し
《「和漢朗詠」下から》雁は秋には南にかけり、春には北に向かって飛ぶが、かの蘇武(そぶ)がしたように、暑さ寒さの音信をその雁に託すこともできない。余りに遠くて音信不通であることをいう。
むらさき‐の‐ちり【紫の塵】
《和漢朗詠集・上の「紫塵(しじん)の嫩(わか)き蕨(わらび)は人手を拳(にぎ)る」の「紫塵」の訓読み》ワラビの芽。「武蔵野のすぐろが中の下蕨まだうら若し—」〈長方集〉
や‐ば【野馬】
1 野生の馬。また、野飼いの馬。のうま。 2 かげろう。陽炎。糸遊。「糸を乱る—は草の深き春」〈和漢朗詠・上〉
や‐ゆう【夜遊】
夜、遊び歩くこと。夜間の遊宴。「—の人は尋ね来って把(と)らむとす」〈和漢朗詠・上〉
ゆう‐し【幽思】
静かに物思うこと。「—窮まらず、深巷(しんかう)に人無きところ」〈和漢朗詠・下〉
よう【葉】
[名]木の葉の縁(ふち)のような、とがった切れ込み。「これは—の入りて、木にて縁をしたりければ」〈徒然・三三〉 [接尾]助数詞。 1 木の葉や紙など、薄いものを数えるのに用いる。「三—の写真...
りょう‐そく【両足】
1 両方の足。2本の足。両脚。 2 「両足尊」の略。「紫磨金(しまごん)を瑩(みが)いて—を礼し奉る」〈和漢朗詠・下〉