このま‐がくれ【木の間隠れ】
木々の間から見え隠れすること。「遠近の—に立つ山茶花(さざんか)の一本(ひともと)は」〈二葉亭・浮雲〉
このま‐ちょう【木の間蝶】
鱗翅(りんし)目ジャノメチョウ科の昆虫。翅(はね)は黒褐色、前縁が丸く、端が角ばり、後ろ翅の裏面に5個の蛇の目紋がある。日本では暖かい地方でみられ、夕方、林間を飛ぶ。幼虫の食草はススキ・ジュズダ...
このまろ‐どの【木の丸殿】
⇒きのまろどの
こ‐の‐み【木の実】
木になる果実。きのみ。《季 秋》「降りくるは栗鼠(りす)がこぼせし—かな/秋桜子」
こ‐の‐め【木の芽】
1 春にもえ出る木の新芽。きのめ。《季 春》「あけぼのの白き雨ふる—かな/草城」 2 サンショウの芽。きのめ。
このめ‐あえ【木の芽和え】
「きのめあえ」に同じ。
このめ‐づき【木の芽月】
《木の芽の出る月の意》陰暦2月の異称。
このめ‐づけ【木の芽漬(け)】
「きのめづけ」に同じ。
このめ‐どき【木の芽時】
樹々が新芽を吹くころ。早春。《季 春》「夜の色に暮れゆく海や—/石鼎」
このめ‐は・る【木の芽張る】
[動ラ四]木の芽が膨らむ。木の芽がもえ出る。「張る」を「春」に掛けて用いることが多い。《季 春》「四方山(よもやま)に—・る雨降りぬれば父母(かぞいろは)とや花の頼まむ」〈千載・春上〉