やま‐なし【山梨】
1 バラ科の落葉高木。山地に生え、葉は卵形で先がとがり、互生する。4月ごろ、白い5弁花が咲き、ナシに似た小さい実がなるが、食用にはならない。やまりんご。《季 秋 花=春》「—の花まづ白く峡(かひ...
やまなみ【山脈】
木下順二の戯曲。昭和24年(1949)発表。戦時下の恋愛を描いたリアリズム演劇。
やま‐ならし【山鳴】
ヤナギ科の落葉高木。山地の日当たりのよい所に生える。葉は互生し、広卵形で、葉柄は長い。風にゆらいだ葉が触れ合って音をたてる。雌雄異株。春、葉より先に花をつけ、雄花穂は赤褐色、雌花穂は黄緑色で、下...
やま‐ね【山鼠/冬眠鼠】
齧歯(げっし)目ヤマネ科の哺乳類。体長7〜8センチ、尾長4〜5センチ。体つきは丸く、灰茶色で背に黒い縦線が1本あり、尾に長毛がある。山林にすみ、樹上性で、果実・昆虫などを食べる。冬は木の穴などで...
やま‐の‐さつお【山の猟男】
山で狩りをする人。かりゅうど。「むささびは木末(こぬれ)求むとあしひきの—にあひにけるかも」〈万・二六七〉
やま‐の‐しずく【山の雫】
山の木などからしたたり落ちる水。「あしひきの—に妹(いも)待つと我立ち濡(ぬ)れぬ—に」〈万・一〇七〉
やま‐はぎ【山萩】
マメ科の落葉低木。山野に自生し、枝はあまり垂れない。葉は3枚の楕円形の小葉からなる複葉。秋、紅紫色の蝶形の花が咲く。庭木にする。《季 秋》
やま‐はぜ【山黄櫨】
ウルシ科の落葉小高木。関東以西の山地に自生。葉は楕円形の小葉からなる羽状複葉。秋に紅葉する。雌雄異株。初夏、黄緑色の小花が円錐状につき、実は黄褐色。はにし。
やまはは【山妣】
坂東真砂子の長編小説。平成8年(1996)刊行。同年、第116回直木賞受賞。
やま‐はんのき【山榛の木】
カバノキ科の落葉高木。山野に自生。葉は円形で五〜八つに浅く裂ける。春、葉より先に、紫茶色の尾状の雄花穂と楕円形の雌花穂をつける。果実・樹皮はタンニンを含むので染料に、材は器具・建築に使用。まるば...