しょうじじっそうぎ【声字実相義】
平安前期の仏教書。1巻。空海著。成立年未詳。音声と文字とは、そのまま真理を表すとする密教の考え方を述べたもの。声字義。
しょうまんぎょうぎしょ【勝鬘経義疏】
勝鬘経の注釈書。1巻。三経義疏の一で、聖徳太子著と伝えられる。成立年未詳。
しょうもんき【将門記】
平安中期の軍記物語。1巻。作者未詳。天慶3年(940)平将門(たいらのまさかど)の乱後まもなく成立。乱の経緯を、変体漢文で記述。のちの軍記物の先駆とされる。まさかどき。
しょうりん‐けん【少林拳】
中国の伝統的な武術門派の一つ。中国河南省鄭州市登封にある嵩山(すうざん)少林寺が発祥の地とされる。6世紀に達磨大師が創始したと伝えられるが未詳。唐代初期の7世紀初頭に少林寺の僧兵団が太宗李世民を...
しらとほふ
[枕]地名「小新田山(をにひたやま)」「新治(にひばり)」にかかる。かかり方未詳。「—小新田山の守(も)る山の」〈万・三四三六〉
しらみね‐じ【白峰寺】
香川県坂出市にある真言宗御室派の寺。山号は綾松山。開創は弘仁2年(811)、開山は空海または円珍というが未詳。四国八十八箇所第81番札所。
しろ‐うるり【白うるり】
語義未詳。白瓜のこと、また白痴で鈍(うる)けた意ともいう。徒然草に、人の顔の形容としてみえる。「この僧都、ある法師を見て、—といふ名をつけたりけり。『とは、何物ぞ』と、人の問ひければ、『さる物を...
しわ・い【吝い】
[形][文]しわ・し[ク]金銭などを出し惜しみするさま。けちだ。しみったれている。「猾(こす)くて—・いから財(かね)は大分出来たろう」〈魯庵・社会百面相〉 [派生]しわさ[名] [補説]歴史的...
しんげん‐ぶくろ【信玄袋】
布製平底の手提げ袋で、口をひもで締めるようにしたもの。明治中期以降から流行。和服を着た女性が小物入れなどに使う。名の由来は未詳。合切袋(がっさいぶくろ)。
しんせんずいのう【新撰髄脳】
平安中期の歌論書。1巻。藤原公任(ふじわらのきんとう)著。成立年未詳。和歌の創作の指針を示し、初期の歌学書として重要な位置を占める。