はこ‐どり【箱鳥】
語義未詳。「かおどり」の別名という。「深山(みやま)木にねぐらさだむる—もいかでか花の色に飽くべき」〈源・若菜上〉
はた‐こ【畑子】
語義未詳。畑に働く人の意か。「—らが夜昼といはず行く道を」〈万・一九三〉
はちかずき【鉢かづき】
御伽草子23編の一。2巻。作者未詳。室町時代の成立とされる。母の臨終に鉢を頭にかぶせられた娘が継母のために家を追われるが、その鉢によって幸せになる話。継母説話に長谷観音の霊験譚(たん)を絡ませたもの。
はまいで【浜出】
幸若舞曲。作者未詳。室町時代の成立。梶原景季が左衛門司に任ぜられた祝い事を題材としためでたいもの。別名「蓬莱山(ほうらいさん)」。
はままつちゅうなごんものがたり【浜松中納言物語】
平安後期の物語。現存5巻で首部を欠く。菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)の作と伝える。成立年未詳。浜松中納言の日本と唐土にまたがる恋や転生を中心とする浪漫的な物語。御津(みつ)の浜松。
はら‐す
魚、特にサケの腹の肉。内臓のまわりの部分で、脂ののりがよい。腹身。 [補説]語源未詳。多く「ハラス」と書く。
はり‐ぼうじょう【張りぼうじょう】
《「ぼうじょう」の語源・歴史的仮名遣いは未詳》古着を仕立てなおすこと。はりぼうじょ。「所まだらに色さめし、—の肌着には」〈浄・今川本領〉
はんだ【半田/盤陀】
《語源未詳。地名からか》錫(すず)と鉛との合金。融点が低く、金属の接合に用いる。
ばいしょうろん【梅松論】
南北朝時代の史書。2巻。著者未詳。正平4=貞和5年(1349)ごろの成立。北条氏の執権時代から南北朝の動乱を経て足利氏が天下を制するまでを、足利側の立場から述べる。
パサン
小麦粉に卵と砂糖を加えて焼き上げた、軽い歯ざわりの菓子。 [補説]日本で作られたもの。語源は「バンズ(buns)」からともされるが未詳。