ばっ‐け【末家】
本家から分かれた家。分家。また、本家から血縁の最も遠い家。まっけ。「矢の倉の—の茝庭(さいてい)が六十三歳で歿し」〈鴎外・渋江抽斎〉
ひのはしら【火の柱】
木下尚江の小説。明治37年(1904)発表。日露戦争前後、非戦論を唱え、資本家・軍人・政治家らの虚偽と不正をあばくキリスト教社会主義者の行動を描く。
ブルジョア【(フランス)bourgeois】
《「ブルジョワ」とも》 1 中世ヨーロッパで、上層の貴族・僧と下層の労働者・農民との中間に位置した商工業者。市民。町人。 2 近代資本主義社会で、資本家階級に属する人。⇔プロレタリア。 3 金持...
ブルジョアジー【(フランス)bourgeoisie】
《「ブルジョワジー」とも》階級としてのブルジョアをさす語。市民階級。有産階級。現在では資本家階級と同義。⇔プロレタリアート。
ぶん‐け【分家】
[名](スル)家族の一員が、その所属していた家から分かれて新しく一家を構えること。また、その家。民法旧規定では、本家に従属する関係にあったが、現在は法律的意味はない。別家。「土地をもらって—する...
ぶん‐ぱい【分配】
[名](スル) 1 分けて配ること。配分。「利益を全員に—する」 2 地主に地代、資本家に利潤、労働者に賃金というように、生産に関与した者の間に所得が分けられること。
プチ‐ブルジョア【(フランス)petit-bourgeois】
ブルジョアジー(資本家階級)とプロレタリアート(労働者階級)の中間に位置する階層。意識の上ではブルジョア的で、蔑称として使われることが多い。小ブルジョア。→小市民
プロレタリア【(ドイツ)Proletarier】
1 古代ローマの最下層の市民。 2 資本主義社会において、生産手段を持たず、自分の労働力を資本家に売って生活する賃金労働者。また、その階級。無産者。⇔ブルジョア。
べっ‐け【別家】
[名](スル) 1 本家から分かれて別に家を興すこと。また、その家。分家。また、結婚して別に所帯をもつこと。「同村の—せし兄の高橋九ざえもんが聞付て」〈魯文・高橋阿伝夜叉譚〉 2 商家の奉公人が...
ほん‐がま【本窯】
1 楽焼きの一派。長次郎を祖とする楽本家に属するもの。→脇窯 2 陶磁器で、釉(うわぐすり)を施したのちに高火度で本焼きする窯。素焼き窯・錦窯(きんがま)などに対していう。