てんにんごすい【天人五衰】
三島由紀夫の長編小説「豊饒の海」の第4巻。昭和46年(1971)刊行。第1巻から第3巻までの主人公の転生者と思われた少年が本物ではないとわかる、寂寥(せきりょう)感の漂う作品。
ディープ‐フェイク【deep fake】
人工知能など高度な合成技術を用いて作られる、本物と見分けがつかないような、にせものの動画。 [補説]政治家や著名人に虚偽の発言をさせるフェイクニュースや、他人の顔を合成したポルノ動画などに悪用す...
トロンプ‐ルイユ【(フランス)trompe-l'œil】
《人目を欺(あざむ)く意》 1 実物と見まがうほど写実的な絵画。また、その技法。古くは古代ギリシャ絵画にみられ、ルネサンス期では、建築物の壁面に大理石の模様や彫刻作品を描き込むなどの表現も行われ...
なずらい【準ひ/准ひ/擬ひ】
《動詞「なずらう」の連用形から》本物に準ずること。匹敵すること。似つかわしいこと。また、そのもの。「かの人の御—にだにもあらざりけるかな」〈源・若菜下〉
にせ【偽/贋】
《動詞「に(似)せる」の連用形から》本物に似せて作ること。本物のように見せかけること。また、そのもの。「—の手紙」「—ダイヤ」
にせ‐もの【偽物/贋物】
本物に似せてつくったもの。まがい物。「—をつかまされる」
ハイドロキシアパタイト【hydroxyapatite】
骨を構成する基本物質である水酸化燐灰石(りんかいせき)のこと。たんぱく質の分離・精製のためのクロマトグラフィーに用いられるほか、人体の骨や歯と同じ化学組成をもつことを利用して人工骨・人工歯への実...
フィッシング‐サイト【phishing site】
実在する金融機関や企業などを装った、にせのウェブサイト。見た目やURLの文字列を本物に似せたものなどがあり、詐欺(さぎ)行為に用いられる。→フィッシング詐欺
べつ‐もの【別物】
1 別の物。違った物。「本物とは似ても似つかぬ—」 2 普通ではない特別の物。例外。「—として待遇する」
ホモグラフ‐こうげき【ホモグラフ攻撃】
《ホモグラフは同形異義語の意》フィッシングサイトへ誘導する詐欺の手法の一。有名企業などのURLの一部を、形が似ている別の文字に置き換え、本物と錯誤させるもの。アルファベットのOを数字の0に置き換...