くち‐は・てる【朽(ち)果てる】
[動タ下一][文]くちは・つ[タ下二] 1 すっかり腐ってもとの形をなくしてしまう。「—・てた山小屋」 2 世に知られないままに死んでしまう。「市井(しせい)の片隅に—・てる」
くち‐ば【朽(ち)葉】
1 枯れ落ちた葉。落ちて腐った葉。落ち葉。《季 冬》「水底の—にありぬ鯉の影/三鬼」 2 「朽葉色」の略。
くちば‐いろ【朽葉色】
1 枯れた落ち葉のような色。赤みを帯びた黄色。 2 襲(かさね)の色目の名。表は赤みがかった黄色、裏は黄色。秋に用いる。
くち‐め【朽ち目】
1 板などの腐った部分。「ふり過ぐる板屋の軒の—にぞしばし霰(あられ)の玉はのこれる」〈六帖詠草・冬〉 2 和琴(わごん)の名器の名。「和琴なども、—、塩竈(しほがま)、二貫(ふたぬき)などぞき...
く・ちる【朽ちる】
[動タ上一][文]く・つ[タ上二] 1 腐って形がくずれたりぼろぼろになったりする。「—・ちて今にも壊れそうな廃屋」 2 評判が衰えてしまう。すたれる。「今なお—・ちることのない名声」 3 むな...
く・つ【朽つ】
[動タ上二]「くちる」の文語形。
くつき【朽木】
滋賀県高島市西部の地名。安曇川(あどがわ)上流にあり、かつて朽木の杣(そま)とよばれた木材の産地。朽木渓谷がある。
くつき‐ぼん【朽木盆】
滋賀県朽木地方で江戸時代に生産された盆。主に朱漆や黒漆で菊の花などを線書きで表したもの。