たが‐じゃくし【多賀杓子】
滋賀県犬上郡多賀町の多賀大社で、祈願する人たちに神符と一緒に分け与える杓子。
とり‐おい【鳥追い】
1 農作物の害鳥を追い払うこと。また、その仕掛け。鳥おどし。 2 農村の小正月の行事の一。関東・東北地方などで行われる。多くは、子供たちが鳥追い歌をうたって、鳥追い棒と称する杓子(しゃくし)や棒...
長持(ながもち)枕(まくら)にならず
大は小を兼ねるといっても、大きすぎては用をなさないこともある。杓子(しゃくし)は耳かきにならず。
はい‐さじ【灰匙】
茶の湯の炭手前で、灰をすくって炉の中にまいたり、風炉(ふろ)の灰をならしたりするのに用いる匙。多く金属製。灰杓子(はいじゃくし)。
はこ‐づり【箱釣(り)】
祭りや縁日などの露店で、浅い水槽の中の鯉(こい)・鮒(ふな)・金魚などを紙の杓子(しゃくし)や切れやすい鉤(かぎ)などで捕らせること。《季 夏》「—や頭の上の電気灯/虚子」
へら‐わたし【篦渡し】
姑(しゅうとめ)が嫁に家政をまかせること。杓子(しゃくし)渡し。
みやじま‐ざいく【宮島細工】
広島県の宮島から産する、杓子(しゃくし)など木製の細工物。
めし‐じゃくし【飯杓子】
飯を盛るための杓子。しゃもじ。
もうせん‐ごけ【毛氈苔】
モウセンゴケ科の多年草。食虫植物。山地の湿地に生える。葉は杓子(しゃくし)形で長い柄があり、数枚が根際から出る。葉の表面に密生する紅紫色の腺毛(せんもう)から粘液を出し、虫を捕らえる。夏、約20...
やみ‐じる【闇汁】
持ち寄った材料を、暗がりの中で鍋(なべ)で煮て、何が入っているかわからないまま食べて興じるもの。闇鍋。《季 冬》「—の杓子(しゃくし)を逃げしものや何/虚子」