杖(つえ)に縋(すが)るとも人(ひと)に縋(すが)るな
安易に人の助けをあてにするなという戒め。
杖(つえ)に突(つ)・く
それを杖にして寄りかかる。「背の高い竹台の洋燈(ランプ)を、—・く形に持って」〈鏡花・婦系図〉
杖(つえ)の下(した)から回(まわ)る子(こ)
杖を振り上げても逃げようとしないで、その下からすがりついてくる子供。自分を慕ってくるものには残酷な仕打ちはできないことをいうたとえ。杖の下に回る犬は打てない。
つえ‐はしら【杖柱】
つえと、はしら。最も頼りにするもののたとえ。「—と頼む」
杖(つえ)ほどかかる子(こ)は無(な)い
杖のように頼りになる子はいない。わが子といっても、本当に頼りがいのある子はなかなかいないことをいう。
杖(つえ)も孫(まご)ほどかかる
年をとると、孫を頼りにするように杖を頼みにする。
杖(つえ)を曳(ひ)・く
杖を手にして歩く。散歩する。また、旅行する。「近隣の公園に—・く」「その跡見んと雲岸寺に—・けば」〈奥の細道〉