つえつき‐とうげ【杖突峠】
長野県中央部、諏訪盆地と伊那谷とを結ぶ峠。標高1274メートル。近世まで諏訪・甲府方面と東海地方を結ぶ重要な交通路であった。傾斜が急で、杖を突いて登ったところからの名という。
杖(つえ)に突(つ)・く
それを杖にして寄りかかる。「背の高い竹台の洋燈(ランプ)を、—・く形に持って」〈鏡花・婦系図〉
杖(つえ)の下(した)から回(まわ)る子(こ)
杖を振り上げても逃げようとしないで、その下からすがりついてくる子供。自分を慕ってくるものには残酷な仕打ちはできないことをいうたとえ。杖の下に回る犬は打てない。
杖(つえ)ほどかかる子(こ)は無(な)い
杖のように頼りになる子はいない。わが子といっても、本当に頼りがいのある子はなかなかいないことをいう。
杖(つえ)も孫(まご)ほどかかる
年をとると、孫を頼りにするように杖を頼みにする。
杖(つえ)を曳(ひ)・く
杖を手にして歩く。散歩する。また、旅行する。「近隣の公園に—・く」「その跡見んと雲岸寺に—・けば」〈奥の細道〉
てっ‐かい【鉄枴】
鉄で作ったつえ。鉄杖(てつじょう)。
てつ‐じょう【鉄杖】
鉄で作った杖(つえ)。鉄枴(てっかい)。
てん‐ぐ【天狗】
1 深山に住むという妖怪。山伏姿で、顔が赤くて鼻が高く、背に翼があり、手には羽団扇(はうちわ)・太刀・金剛杖を持つ。神通力があって、自由に飛行するという。鼻の高い大天狗や烏天狗などがある。各地に...
でろれん‐ざいもん【でろれん祭文】
大道芸および門付け芸の一。法螺貝(ほらがい)を吹き、短い錫杖(しゃくじょう)を鳴らしながら祭文を語るもの。「でろれんでろれん」と合の手を入れたところからいう。明治以降、寄席(よせ)芸となり、浪花...