いえ‐ごと【家言】
わが家からの便り。「家風は日に日に吹けど我妹子(わぎもこ)が—持ちて来る人もなし」〈万・四三五三〉
いかに‐ぞ【如何にぞ】
[連語]《「ぞ」は係助詞》 1 状態・原因などについての疑問、または質問の意を表す。どうして。「そことなき恨みぞ常に思ほゆる—人のあらずなる頃」〈風雅・恋四〉 2 (次に来るべき「ある」を省略し...
いがみ【歪み】
《動詞「いが(歪)む」の連用形から》 1 「ゆがみ」に同じ。「石灯籠が此のやうに—が来ると、火をとぼすことがならぬ」〈松翁道話・二〉 2 悪者。悪漢。「かねて工(たくみ)の—の男、腕まくりして」...
勢(いきお)い猛(もう)
勢力の強いさま。裕福ではぶりのよいさま。「—に寄せて来る大波小波」〈蘆花・自然と人生〉
いさ‐くさ
1 いざこざ。もめごと。「今度はどうかこうか折り合いがついて、体(たい)した—もないようです」〈三重吉・小鳥の巣〉 2 (副詞的に用いて)ぐずぐず。つべこべ。「そんな人達に会って—口をきくよりも...
いざさせ給(たま)え
《「させ給え」は、その上に来るはずの動詞を略したもの。「給え」は尊敬の補助動詞「給う」の命令形》 1 さあ、やってごらんなさい。「見所あらむ御かたち見出でて、—」〈宇津保・内侍督〉 2 さあ、い...
いざ給(たま)え
《「給え」は尊敬の補助動詞「給う」の命令形。この上に来るはずの「行く」「来る」の意の動詞を略したもの》さあ、いらっしゃい。さあ、どうぞ。「—、出雲拝みに」〈徒然・二三六〉
い‐しゅう【蝟集】
[名](スル)《「蝟」はハリネズミの意》ハリネズミの毛のように、一時に1か所に、多くのものが寄り集まること。「四方から—して来る羊の群れが谷間に徐々に現れた」〈横光・旅愁〉
いそぎ‐あし【急ぎ足】
急いで歩くこと。また、その足どり。はやあし。「—でやって来る」
いた・る【至る/到る】
[動ラ五(四)] 1 ある目的地・場所に行き着く。到達する。「峠を経て山頂に—・る」 2 ある時間・時点になる。「今に—・るも連絡がない」「交渉が深夜に—・る」 3 ある段階・状態になる。結果が...