おう【枉】
[音]オウ(ワウ)(呉)(漢) [訓]まがる まげる 1 道理をむりにまげる。「枉法」 2 寄り道をする。「枉駕(おうが)」 3 無実の罪。「冤枉(えんおう)」
おう‐が【枉駕】
《乗り物の方向をわざわざ変えて訪ねて来る意から》相手の来訪を敬っていう語。枉車(おうしゃ)。枉顧(おうこ)。「御—の栄を得たく」
おう‐きょく【枉曲】
道理や法を曲げること。よこしま。
おう‐ぎゃく【横逆/枉逆】
[名・形動]わがままで道理に反すること。また、そのさま。横暴。「あまりにも—な振る舞い」
おう‐くつ【枉屈】
[名](スル) 1 身をかがめ、へりくだること。 2 力で押さえつけること。抑圧すること。「出版の自由を許さざれば人民の—を訴うる」〈東海散士・佳人之奇遇〉
おう‐こ【枉顧】
まげて顧みること。相手の来訪を敬っていう語。枉駕(おうが)。
おう‐しゃ【枉車】
「枉駕(おうが)」に同じ。
おう‐ほう【枉法】
私意によって法をまげて解釈・適用すること。
おう‐わく【枉惑】
[名・形動ナリ]道義に反する言動によって人を惑わすこと。また、そのさま。「いかなる—の奴(やっこ)、人たばかりて物取らんとて構へ事するならん」〈今昔・一四・四四〉
ま・ぐ【曲ぐ/枉ぐ】
[動ガ下二]「まげる」の文語形。