かれくさのね【枯草の根】
陳舜臣の長編推理小説。昭和36年(1961)に第7回江戸川乱歩賞を受賞した著者のデビュー作。
かれ‐さんすい【枯山水】
池や流水を用いず、石と砂で山水の風景を表現する庭園形式。室町時代に伝わった宋・明の水墨画の影響による。竜安寺(りょうあんじ)庭園などが有名。涸山水(こさんすい)。かれせんすい。こせんすい。
かれ‐しば【枯れ芝】
枯れた芝。冬枯れの芝。《季 冬》「—を見居れば雨の弾きけり/月斗」
かれ‐すすき【枯れ薄】
枯れたすすき。かれおばな。《季 冬》「うちなびき音こそなけれ—/茅舎」
かれ‐の【枯れ野】
1 草木の枯れはてた野。冬枯れの野原。《季 冬》「遠山に日の当りたる—かな/虚子」 2 襲(かさね)の色目の名。表は黄、裏は薄青または白。冬に用いる。かれのがさね。
かれ‐のこ・る【枯れ残る】
[動ラ五(四)]他の草木が枯れたのに、それだけが枯れずに残る。「—・っている野菊」
かれ‐は【枯れ葉】
枯れた木の葉や草の葉。《季 冬》「夕照にひらつく磯の—かな/去来」
かれは‐ざい【枯れ葉剤】
ベトナム戦争で、米軍が密林に大量に散布した除草剤。2,4-D(ジクロロフェノキシ酢酸)と2,4,5-T(トリクロロフェノキシ酢酸)との混合物で、ダイオキシンを含み、奇形児や癌(がん)の多発など多...
かれ‐は・てる【枯れ果てる】
[動タ下一][文]かれは・つ[タ下二]すっかり枯れてしまう。「—・てた晩秋の野」
かれはのなかのあおいほのお【枯葉の中の青い炎】
辻原登の短編小説。平成16年(2004)「新潮」誌に発表され、翌平成17年(2005)第31回川端康成文学賞受賞。同作を標題作とする作品集には「ちょっと歪んだわたしのブローチ」「野球王」など全6...