このて‐がしわ【児の手柏／側柏】
ヒノキ科の常緑高木。枝は手のひらを立てたように出て、うろこ状の葉を密生し、表と裏がはっきりしない。春、雄花と雌花とが単生し、球果には突起がある。中国北西部の原産で、植栽される。
歳寒(さいかん)の松柏(しょうはく)
《「論語」子罕(しかん)から。松や柏が厳寒にも葉の緑を保っているところから》節操が堅く、困難にあっても屈しないことのたとえ。
しょう‐はく【松柏】
１ 松とコノテガシワ。常緑樹。ときわ木。 ２ 《常緑樹は一年じゅう葉の色が変わらないところから》節を守って変えないことのたとえ。「—の操」
しん‐ぱく【槙柏】
ミヤマビャクシンを盆栽としたもの。
そく‐はく【側柏】
コノテガシワの別名。
たま‐がしわ【玉柏】
かしわの美称。「美濃山にしじに生ひたる—」〈催馬楽・美濃山〉
だき‐がしわ【抱き柏】
紋所の名。柏の葉が左右に向かい合った形を描いたもの。
ちく‐はく【竹柏】
植物ナギの漢名。
なぎ【梛／竹柏】
マキ科の常緑高木。暖地に自生し、高さ約20メートル。葉は対生し、楕円形で厚い。雌雄異株。5月ごろ開花し、実は丸く、10月ごろ青白色に熟す。庭木とする。熊野神社では神木とされる。また、凪(なぎ)に...
なら‐がしわ【楢柏】
１ カシワの別名。また、コナラの別名。 ２ ブナ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。葉は長楕円形で、裏面が灰白色。実は椀(わん)形の殻斗(かくと)をもつどんぐり。
