こちゃく‐ざい【固着剤】
染色で、可溶性の染料や媒染剤を不溶性に変えて繊維に固着させるための薬剤。炭酸ソーダ・アンチモン塩類など。
コヒーシン【cohesin】
DNAに結合するたんぱく質複合体の一つ。細胞が分裂する際に、複製された染色体をつなぎとめる機能を果たす。
コピーすう‐たけい【コピー数多型】
細胞の特定の染色体領域に存在する遺伝子のコピーの数が個人・個体によって異なること。また、その領域をいう。CNV(copy number variation)。 [補説]ヒトの遺伝子は通常、父母か...
コルヒチン【(ドイツ)Kolchizin】
アルカロイドの一。イヌサフランの鱗茎(りんけい)や種子に含まれる黄色の結晶。細胞分裂中の染色体を倍加させる作用をもつので、植物の品種改良に用いる。
コンデンシン【condensin】
染色体を凝縮させるはたらきをもつたんぱく質複合体の総称。細胞が分裂する際、染色糸が棒状になって染色体となる過程に関わる。
さいぼう‐いでんがく【細胞遺伝学】
染色体の構造や数の変化などと遺伝形質との関連性から遺伝の機構を研究する学問。
さいぼう‐かく【細胞核】
真核細胞にふつう1個ある球形の構造物。核膜に包まれ、核液、染色質、1ないし数個の仁(じん)からなる。細胞分裂のさいには核膜と仁が消失し、染色質は染色糸の状態を経て染色体になる。核。
さいぼうしつ‐いでん【細胞質遺伝】
細胞質に存在する遺伝因子(核外遺伝子)によって、親の形質が子に伝わること。母性遺伝の一つ。受精の際に精子の細胞質はほとんど失われるため、母親の形質だけが遺伝する。原因となる遺伝子は、細胞核ではな...
さいぼう‐ゆうごう【細胞融合】
同種あるいは異種の2個以上の細胞が融合し、両方の核が合体して染色体がまざり合い、新しい1個の細胞が形成されること。受精時の生殖細胞などでみられる。人為的には細胞膜溶解酵素を作用させて雑種細胞をつ...
さき‐ぞめ【先染(め)】
織物を織る前の糸、または紡績する前の繊維を染色すること。⇔後(あと)染め。