かんせん‐ざい【緩染剤】
染料の染色速度をゆるやかにし、むらなく均一に発色させるための薬剤。炭酸アルカリ・硫酸ナトリウムや界面活性剤など。
キアズマ【chiasma】
減数分裂の前期に、相同染色体が接着して二価染色体をつくるときの、よじれて交差している部分。
き‐しつ【基質】
1 ㋐酵素の作用を受けて化学反応を起こす物質。アミラーゼが作用するでんぷんなど。 ㋑代謝の出発物質。 2 複合した構造の基盤となる部分。 ㋐細胞間にある物質。細胞間質。礎質。 ㋑染色糸を取り巻く...
き‐じ【生地/素地】
1 手を加えていない、もともとの性質。「—が出る」 2 化粧しないままの素肌。素顔。「—のままできれいな人」 3 布・織物などの地質。また、染色や仕立てなどの加工をするための布・織物。「—のいい...
キネトコア【kinetochore】
細胞分裂時に、染色体のセントロメアと呼ばれる領域に形成される層状の構造体。動原体。 [補説]細胞両極の中心体から伸びた紡錘糸がここに結合し、姉妹染色分体をそれぞれ両極に引き寄せ、娘細胞に分配する。
キノ【kino】
インド原産のマメ科の高木キノなどの樹液を乾燥させた、暗褐色のゴム状の物質。タンニンを含み、染色などに使用。 [補説]「吉納」とも書く。
きょう‐けち【夾纈】
奈良時代に行われた染色法。文様を彫った2枚の板の間に折り畳んだ布帛(ふはく)を固く挟み、文様の部分に孔(あな)をあけて染料を注いで染める。板締め。
ギムザ‐せんしょく【ギムザ染色】
血液標本の顕微鏡検査で用いられる染色法。エオシン、メチレンブルー、アズール色素を混合したギムザ液で染色する。ドイツのG=ギムザがマラリア病原虫の染色法として考案し、現在も用いられる。
ぎゃく‐い【逆位】
1 染色体異常の一。染色体上の遺伝子の配列順序が部分的に逆転したもの。 2 左右非対称の形態をもつ生物で、内臓や器官などの配置が通常とは逆になること。ヒラメやカレイの目の位置が逆になる場合は、側...
くみ‐かえ【組(み)替え/組(み)換え】
1 組みかえること。再編成すること。「メンバーの—をする」「予算の—」 2 活版印刷で、組版(くみはん)を組み直すこと。 3 生物学で、細胞の減数分裂の際に相同染色体の間で交差が生じたため、同一...