あお‐やぎ【青柳】
1 青々と葉をつけた柳。あおやなぎ。《季 春》 2 バカガイのむき身。《季 春》 3 襲(かさね)の色目の名。表裏とも濃い青、または表は青、裏は薄青。春に用いた。 [補説]曲名別項。→青柳
あおやぎ【青柳】
催馬楽(さいばら)の曲名。 箏曲。八重崎検校作曲。
あかめ‐やなぎ【赤芽柳】
1 ヤナギ科の落葉高木。山野に自生。若葉は紅褐色の毛で覆われるが、のちに毛がなくなり、表面は緑色で裏面は銀白色になる。雌雄異株で、春、黄色の花が咲く。まるばやなぎ。 2 フリソデヤナギの別名。
いと‐やなぎ【糸柳】
シダレヤナギの別名。《季 春》「もつれつつみごとや雨の—/樗良」
いぬ‐こりやなぎ【犬行李柳】
ヤナギ科の落葉低木。原野の湿地に多く、葉は長楕円形で、裏面は白い。雌雄異株。早春、青みがかった小花が集まった穂をつける。種子は綿毛をもち風に飛ぶ。
うみ‐やなぎ【海柳】
1 ヤナギウミエラの別名。 2 アマモの別名。
うら‐やなぎ【裏柳】
襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は萌葱(もえぎ)。
おおば‐やなぎ【大葉柳】
ヤナギ科の落葉高木。北地の川岸に多く、樹皮は灰色で深く縦に裂ける。葉は楕円形。雌雄異株。5、6月ごろ、新葉とともに尾状の雄花・雌花がつく。
おのえ‐やなぎ【尾上柳】
ヤナギ科の落葉高木。本州中部以北と四国の山野に自生。葉は細長く、若葉は白色の毛に覆われる。雌雄異株。初夏、穂状の花を斜め上向きにつけ、実は7月ごろ、風に乗って飛ぶ。樺太柳(からふとやなぎ)。
風(かぜ)に柳(やなぎ)
柳が風になびくように、相手を適当にあしらって、逆らわないようす。→柳に風