しば‐や【柴屋】
1 柴やたき木などを積んでおく小屋。 2 柴で屋根をふいた家。柴ぶきの家。粗末な家。「くらぶ山かこふ—のうちまでも心をさめぬ所やはある」〈夫木・三〇〉
しば‐やなぎ【柴柳】
ヤナギ科の落葉低木。中部以東の山地に自生。枝は水平に出て先が少し垂れる。4月ごろ、葉とともに花穂を出し、黄色の雄花と緑色の雌花とをつける。
しば‐やま【柴山】
小さい雑木の生えている山。
しばや‐まち【柴屋町】
江戸時代、今の滋賀県大津市長等(ながら)にあった遊女町。馬場町(ばんばちょう)。
ツァイダム‐ぼんち【ツァイダム盆地】
《Tsaidamはモンゴル語で塩の意。「柴達木」とも書く》中国、青海省北西部にある盆地。塩湖・湿地が多い。石油・石炭・岩塩を産する。
ふし【柴】
しば。「しながどる、や、猪名(ゐな)の—原」〈神楽・猪名野〉
ふし‐がき【柴垣】
柴(しば)でつくった垣。しばがき。
ふし‐づ・く【柴漬く】
[動カ下二]魚を捕るために、柴漬(ふしづ)け1を仕掛ける。「—・けし淀の渡りを今朝見ればとけむごもなく氷りしにけり」〈拾遺・冬〉
ふし‐づけ【柴漬(け)】
1 「しばづけ2」に同じ。《季 冬》「—や古利根今日の日を沈む/秋桜子」 2 からだを簀巻(すまき)にして水中に入れること。1に似た罪人などの処罰法。「水の底に—にもし」〈義経記・三〉