こんごう‐さく【金剛柵】
寺院の仁王門(におうもん)の前面、または周囲の腰部に設ける格子状の柵。格子の頭部の形が金剛杵(しょ)に似ているのでいう。金剛垣。
さい‐さく【砦柵】
敵の侵入を防ぐため、城塞の垣として設ける木や竹の柵。
さく【柵】
1 丸太などを間隔を置いて立て、それに横木を渡してつくった囲い。「—を巡らす」 2 木を立て並べてつくった小規模の防壁。とりで。
さく【柵】
[常用漢字] [音]サク(漢) [訓]しがらみ とりで 1 木や竹などで編んだ垣根。「竹柵・鉄柵」 2 とりで。「城柵」
しか‐の‐しがらみ【鹿の柵】
《「鹿の作った柵」の意で》ハギの別名。「河水に—かけてけり浮きて流れぬ秋萩の花」〈新古今・秋上〉
しがらみ
中村憲吉の第3歌集。大正13年(1924)刊。
しがらみ【柵/笧】
《動詞「しがら(柵)む」の連用形から》 1 水流をせき止めるために、川の中にくいを打ち並べて、それに木の枝や竹などを横に結びつけたもの。 2 引き留め、まとわりつくもの。じゃまをするもの。「世間...
じょう‐さく【城柵】
城の周囲にめぐらせた柵。また、城やとりで。
せきいた‐さく【堰板柵】
土砂が崩れないように、堰板を用いて設けた柵。土留め柵。山留め柵。
そで‐の‐しがらみ【袖の柵】
流れる涙を袖でせき止めること。袖を川をせき止めるしがらみに見立てていう語。「涙とまるまじきを、まして—せきあへぬまであはれに」〈源・幻〉