いぶき‐とらのお【伊吹虎の尾】
タデ科の多年草。山地に生え、高さ50〜80センチ。根茎は肥厚し、黒褐色。茎は枝分かれせず、鞘(さや)状の長い托葉がつく。夏から秋、淡紅色または白色の小花を密に穂状につける。根茎は薬用。
い‐ぶ・く【息吹く/気吹く】
[動カ四]《上代は「いふく」》息を吐く。「気吹戸主(いふきどぬし)といふ神、根の国、底の国に—・き放ちてむ」〈祝詞・六月晦大祓〉
いぶり‐がっこ【燻りがっこ】
《「がっこ」は秋田弁で漬け物のこと》木を燃やす煙でいぶして乾かした大根を使うたくあん漬け。秋田県の名産。昔は、いろりの上で、棚に並べたり、天井から吊るしたりして作った。
いも【芋/薯/藷】
1 植物の根や地下茎が肥大して、でんぷんなどの養分を蓄えているものの総称。ヤマノイモ・サトイモ・サツマイモ・ジャガイモなど。《季 秋》「—の露連山影を正しうす/蛇笏」 2 (多く接頭語的に用いて...
いやし・い【卑しい/賤しい】
[形][文]いや・し[シク] 1 身分・社会的地位が低い。「—・い身」 2 品位に欠けている。下品だ。「—・い言葉遣い」「根性が—・い」 3 貧しい。みすぼらしい。「服装が—・い」 4 飲食物や...
いらか【甍】
《高くとがっている部分の意の「苛処(いらか)」からという》 1 家の上棟(うわむね)。家屋の背。屋根の頂上の部分。また、屋根に葺(ふ)いた棟瓦(むねがわら)。 2 屋根瓦。また、瓦葺きの屋根。「...
いら‐が【刺蛾】
イラガ科のガ。体はふっくらし、黄色で、翅(はね)の開張33ミリくらい。前翅の先半分が褐色、付け根のほうは白褐色。幼虫は「いらむし」とよばれ、毒針をもち、人が触れると痛い。カキ・カエデ・ヤナギなど...
イリ【Ili】
中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区北西部およびカザフスタン共和国南東部の地方。天山山脈を源とし西流するイリ川の流域。古来、トルコ系あるいはモンゴル系の諸遊牧民族の根拠地。現在も牧畜が盛ん。 [...
イリス‐こん【イリス根】
《イリスは、(ラテン)Iris》ニオイイリス・ムラサキイリスなど、アヤメ科植物の根茎を乾燥させたもの。粉末にして歯磨きなどの香料や健胃剤とする。
いり‐もや【入母屋】
屋根の形式の一。上部は切妻(きりづま)造りのように二方へ勾配(こうばい)をもち、下方は寄せ棟造りのように四方へ勾配をもつもの。寺院などに多い。