けい【桂】
1 ニッケイの慣用漢名。また、トンキンニッケイ(カシア)の漢名。 2 カツラの別名。中国ではモクセイをいう。 3 将棋で、「桂馬(けいま)」の略。
けい【桂】
[人名用漢字] [音]ケイ(漢) [訓]かつら 1 ニッケイ・モクセイなどの香木の総称。「桂冠・桂皮/肉桂」 2 月の別名。「桂月」 3 将棋の駒の一。「桂馬」 [名のり]かつ・よし
けいあん【桂庵/慶庵/慶安】
1 縁談や訴訟の仲立ちをする人。また、雇い人・奉公人の斡旋(あっせん)を職業とする人。口入れ屋。「銀子は或日また浅草の—を訪れた」〈秋声・縮図〉 2 お世辞。追従(ついしょう)。また、それを言う...
けいあん‐ぐち【桂庵口】
双方に気に入るように言葉巧みに言うこと。仲人口(なこうどぐち)。桂庵言葉。「お花三文、嘘八百、—の口入所は縁談の世話」〈滑・浮世床・初〉
けいえんいっし【桂園一枝】
江戸末期の私家集。3巻。香川景樹の自撰。天保元年(1830)刊。古今調で清新の気に富んだ983首を収める。
けいえん‐じだい【桂園時代】
日露戦争後から大正2年(1913)の政変まで、桂太郎と西園寺公望が交互に政権を担当した期間の呼称。
けいえん‐は【桂園派】
香川景樹が興した和歌の流派。古今集を重んじ、調べの説を唱えて、清新平明に歌うことを主張。→伊勢派 →江戸派
けい‐か【桂花】
モクセイのこと。また、その花。「—酒」
けい‐かん【桂冠】
「月桂冠(げっけいかん)」に同じ。
けいかん‐しじん【桂冠詩人】
英国で、王室が最高の詩人に与える称号。現在は終身制の名誉職で、年俸を与えられる。古代ギリシャで、すぐれた詩人に月桂冠を授けた故事に基づく。ジョンソン、ドライデン、ワーズワースなどが選ばれている。...