すみぞめ‐ざくら【墨染桜】
1 桜の一品種。花は白色で単弁。 2 京都の伏見墨染にあったという伝説上の桜。上野岑雄(かみつけのみねお)の「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」という「古今集」哀傷の和歌にちなん...
せいよう‐みざくら【西洋実桜】
バラ科の落葉高木。5月上旬に白色の5弁花を開く。果実は球形で黄色・赤色などに熟す。西南アジアの原産で、日本ではさくらんぼうをとる果樹として栽培。桜桃(おうとう)。
たかね‐ざくら【高嶺桜】
ミネザクラの別名。
たきざくら【滝桜】
⇒三春滝桜
ちょうじ‐ざくら【丁子桜】
バラ科の落葉小高木。中部地方から西の山地に自生。早春、葉より先に、筒状の萼(がく)をもつ淡紅色の花が2、3個ずつまとまって咲く。めじろざくら。
つが‐ざくら【栂桜】
ツツジ科の常緑小低木。中部地方以北の高山に生え、高さ10〜15センチ。茎は地をはい、先は直立してツガに似た葉を密につける。7月ごろ、淡紅色のつり鐘状の花を開く。《季 夏》
とおやま‐ざくら【遠山桜】
遠方の山に咲いている桜。「春霞あやななたちそ雲のゐる—よそにても見ん」〈玉葉集・春下〉
どうき‐の‐さくら【同期の桜】
《同名の軍歌から》予科練の同期生を桜にたとえた語。転じて一般に、同期生。
なでん‐の‐さくら【南殿の桜】
⇒左近(さこん)の桜
なら‐の‐やえざくら【奈良の八重桜】
桜の一品種。カスミザクラの改良種とされる。4月下旬から5月にかけて、淡紅色で八重咲きの花を開く。東大寺知足院のものは天然記念物。ならやえざくら。