うめぼし‐ばばあ【梅干し婆】
梅干しのように顔にしわの多い老女をあざけっていう語。うめぼしばば。
うめ‐み【梅見】
梅の花を見て楽しむこと。観梅。《季 春》「御秘蔵に墨を摺らせて—かな/其角」
うめみ‐づき【梅見月】
陰暦2月の異称。《季 春》
うめ‐むすび【梅結び】
紐(ひも)の飾り結びの一。梅の花形に結ぶもの。
うめ‐もどき【梅擬】
モチノキ科の落葉低木。山地に自生。葉は梅に似て、葉脈上に毛が密生する。雌雄異株。6月ごろ、淡紫色の花をつける。小さな実は熟すと赤く、落葉後も残るので雌木は庭によく植えられる。実の白いものをシロミ...
うめや‐しぶ【梅谷渋】
染料の一。紅梅の根や樹皮を煎じた液。明礬(みょうばん)を媒染剤として、赤みのある黄茶色に染める。→木蘭地(もくらんじ)
うめ‐ようかん【梅羊羹】
梅干しの果肉、または梅酢を加えて作ったようかん。茨城県水戸の名物。梅羹(うめかん)。
うめわか【梅若】
能のシテ方の一派。もと丹波猿楽の一座。近世初頭に観世座に併合された。大正10年(1921)観世流から分かれたが、のち復帰した。
うめわかまる【梅若丸】
中世・近世の諸文芸に登場する伝説上の少年。京都北白川吉田少将の子で、人買いにさらわれ、武蔵国隅田川畔で病死したという。東京都墨田区向島の木母寺(もくぼじ)境内に梅若塚がある。謡曲「隅田川」、浄瑠...
うめ‐わん【梅椀】
5種類の椀種を入れたすまし汁。白身魚やえび、しいたけなどを用いることが多い。椀種を、5枚の梅の花びらになぞらえた名という。