あお‐うめ【青梅】
1 まだよく熟さない、青くて硬い梅の実。実梅(みうめ)。《季 夏》「—に眉あつめたる美人かな/蕪村」 2 香の名で、沈香(じんこう)の一。酸っぱく苦い感じの香りで、青梅の風味があるところからいう。
あき‐ついり【秋入梅/秋黴雨】
《「あきつゆいり」の音変化という》梅雨のように降り続く秋の雨。《季 秋》「はてもなく瀬のなる音や—/史邦」〈猿蓑〉
あんず‐うめ【杏梅】
1 アンズの別名。 2 梅の一品種。アンズに似る。果実は酸味が少ない。
あん‐ばい【塩梅/按排/按配】
[名](スル)《味の基本である塩と梅酢の意の「えんばい」と、物をぐあいよく並べる意の「按排」とが混同した語》 1 料理の味加減。「—をまちがえて、食べられたものではない」 2 物事のぐあい・よう...
いおりのうめ【庵梅/庵の梅】
狂言。庵主の老女を女たちが訪れて短冊を渡し、老女はそれを花盛りの梅の枝に下げ、酒宴を催して舞に興じる。
いわ‐うめ【岩梅】
イワウメ科の常緑小低木。本州中部以北の高山の岩地に群生。高さ約20センチ。枝は細く、地をはい、葉は小さくて堅い。夏、鐘形で五つに裂けている白い花をつける。イワウメ科にはイワウチワ・イワカガミなど...
うす‐こうばい【薄紅梅】
1 花が淡紅色の紅梅。《季 春》 2 1の花に似た色。とき色。 3 織り色の名。縦糸は薄紫、横糸は薄紅。 4 襲(かさね)の色目の名。表裏とも薄い紅梅色、または表は薄紅、裏は紫。
う‐ばい【烏梅】
梅の未熟な実を干して燻製(くんせい)にしたもの。漢方で下痢止めや駆虫などの薬とし、また染料にも用いる。
うめ【梅】
《「梅」の字音「メ」から変化したものという。平安時代以降「むめ」と表記されることが多い》 1 バラ科の落葉高木。葉は卵形で縁に細かいぎざぎざがある。早春、葉より先に、白・淡紅・紅色などの香りの強...
むめ【梅】
⇒うめ