すき【梳き】
1 髪の毛を櫛(くし)でとかすこと。「髪—」 2 「梳き櫛」の略。 3 「梳き油(あぶら)」の略。
すき‐あぶら【梳き油】
髪を梳くときに使う固形の油。ごま油または菜種油に生蝋(きろう)・香料などを加え、練り合わせたもの。→鬢付油(びんつけあぶら)
すき‐がみ【梳き髪】
1 櫛(くし)でとかした髪。 2 前髪だけを分けて取り、残りを鬢(びん)も髱(たぼ)も出さずに櫛巻き風にまとめた女性の髪の結い方。本式に結うまでの仮の結髪。
すき‐ぐし【梳き櫛】
髪を梳くとき、ほこりなどを取り去るのに使う歯の目の細かい櫛(くし)。
すき‐げ【梳き毛】
結髪の形を整えるために髪の中央に入れたり、頭髪の汚れをとるために梳き櫛(ぐし)に挟んで髪をけずるのに用いたりする毛の束。赤熊(しゃぐま)・人造毛などの入れ毛。
すき‐こ【梳き子】
「梳き手」に同じ。
すき‐て【梳き手】
髪結いの助手として、あらかじめ客の髪を梳いておく者。梳き子。「洋髪屋の—であった瑠璃子というのが」〈荷風・つゆのあとさき〉
すき‐ばさみ【梳き鋏】
理髪用のはさみの一。刃が櫛(くし)状になっており、髪を間引いて切ることができる。