あさくら‐ざんしょう【朝倉山椒】
サンショウの一品種。茎にはとげがなく、実は大粒で、香りが強い。兵庫県養父(やぶ)市八鹿(ようか)町朝倉に多く産した。なるはじかみ。ふさはじかみ。
いたち‐はじかみ【鼬椒】
サンショウの古名。〈新撰字鏡〉
いちみ‐とうがらし【一味唐辛子】
唐辛子だけを砕いて細かくした香辛料。七味唐辛子に対していう。
いぬ‐ざんしょう【犬山椒】
ミカン科の落葉低木。山野に自生。サンショウに似るが、茎のとげは1本ずつ離れてつき、互生する葉には悪臭がある。雌雄異株。夏、緑色の小花が群生。果実・葉は民間で薬用とする。《季 秋》
か‐しょう【花椒】
ミカン科の落葉低木。中国原産で、乾燥させた果実は香辛料に用いられる。ホワチヤオ。ホワジヤオ。
からす‐ざんしょう【烏山椒】
ミカン科の落葉高木。暖地に自生。枝に短いとげが多い。葉はサンショウに似て大きい。雌雄異株。夏、淡黄色の小花を円錐状につけ、実は丸く辛みがある。葉を煎じたものはマラリアに効があるという。
きり‐ざんしょう【切(り)山椒】
糝粉(しんこ)に山椒の汁または粉と砂糖とを混ぜて蒸し、臼でついてから拍子木形に切った和菓子。《季 新年》「暮からの風邪まだ抜けず—/万太郎」
くろ‐こしょう【黒胡椒】
香辛料の一。完熟する前のコショウの実を皮のついたまま乾燥させたもの。また、その粉末。色が黒く、辛みが強くて香りが高い。ブラックペッパー。
こ‐さんしょう【粉山椒】
完熟したサンショウの実を乾燥し、粉末にした香辛料。
こ‐しょう【胡椒】
コショウ科の蔓性(つるせい)の常緑低木。茎は木質化し、気根を出して他に絡みつく。葉は卵形で先がとがる。夏、葉と向かい合って黄緑色の小花が密生した穂を垂らす。実は球形で、乾燥させて香辛料に用いる。...