く‐ほん【九品】
1 仏語。 ㋐浄土教で、極楽往生の際の九つの階位。上中下の三品(さんぼん)を、さらにそれぞれ上中下に分けたもの。上品上生(じょうぼんじょうしょう)・上品中生・上品下生(げしょう)・中品上生・中品...
くほん‐おうじょう【九品往生】
極楽浄土に往生すること。往生する者に九つの等級があるところからいう。
くほん‐ぎょうごう【九品行業】
極楽に往生するための9種の修行。九品の行業。
くほん‐じょうど【九品浄土】
極楽浄土。往生する者に9種の差異があるところからいい、また浄土にも9種の差異を立てていう。西方浄土。九品安養界。九品の浄刹(じょうせつ)。九品の浄土。くほん。
くほん‐れんだい【九品蓮台】
極楽浄土に往生するときに座る蓮台。9種の別があるとする。また、往生後に化生(けしょう)する浄土の蓮台。九品の蓮(はちす)。九品の台(うてな)。九品。
くまの‐びくに【熊野比丘尼】
中世から近世にかけ、地獄極楽の絵解きをしながら、熊野三所権現勧進のため諸国を歩いた尼僧。小歌や俚謡(りよう)をうたい物乞いをして歩いた。のちには、売色を業とする者もいた。歌比丘尼。勧進比丘尼。
くものいと【蜘蛛の糸】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「蜘蛛糸梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」。金井三笑作詞、初世佐々木市蔵作曲。明和2年(1765)江戸市村座初演。土蜘蛛の精が、切り禿(かむろ)の少女・...
ケック‐ロック‐シー【Kek Lok Si】
マレーシア、マレー半島北西岸、ペナン島中央部にある仏教寺院。同国最大の敷地面積を誇る。中国・タイ・ビルマの三つの様式が混在し、7層からなる高さ30メートルの仏塔(パゴダ)のほか、極彩色に彩られた...
けつじょう‐おうじょう【決定往生】
仏語。必ず極楽に往生すること。
けまん‐がい【懈慢界】
仏語。極楽往生の願いを自力で達成しようとする者が生まれる世界。快楽が多く、極楽浄土に生まれようとする本来の目的を見失うという。