しん【榛】
[人名用漢字] [音]シン(呉)(漢) [訓]はしばみ 雑木や草が群がり生える。やぶ。「榛荊(しんけい)・榛莽(しんぼう・しんもう)」 [名のり]はり・はる
しん‐ぼう【榛莽】
草木が群がり茂っている所。また、群がり茂った草木。しんもう。「高山に攀じ—を開き」〈津田真道・明六雑誌一四〉
しん‐もう【榛莽】
「しんぼう(榛莽)」に同じ。「終古不開の蝦夷地に徒(うつ)らせ—を開拓して」〈染崎延房・近世紀聞〉
はしばみ【榛】
カバノキ科の落葉低木。日当たりのよい地に生え、高さ約5メートルに達する。葉は円形で先がとがり、縁に不規則なぎざぎざがある。3月ごろ葉より先に、黄褐色の尾状の雄花穂と紅色の雌花とがつく。実はどんぐ...
はしばみ‐いろ【榛色】
ヘーゼルナッツ(セイヨウハシバミ)の実のような色。柔らかい黄土色。
はり【榛】
ハンノキの古名。「明けされば—のさ枝に夕されば藤の繁みに」〈万・四二〇七〉
はり‐すり【榛摺り】
ハンノキの実または樹皮から製した染料で布を染めること。また、その布。榛の木染め。「—の御衣三具(みよそひ)」〈天武紀〉
はり‐の‐き【榛の木】
ハンノキの別名。
はり‐はら【榛原】
ハンノキの生えている原。「引馬野(ひくまの)ににほふ—」〈万・五七〉
はるな‐こ【榛名湖】
榛名山の火口原湖。面積1.19平方キロメートル。最大深度12.5メートル。湖面標高1084メートル。