おえ‐さま【御家様】
《「おいえさま」の音変化》上方で、中流以上の商家の主婦を敬っていう語。「—にもお目にかからうと存じ、参りました」〈浄・氷の朔日〉
おおやけ‐ざま【公様】
[名・形動ナリ] 1 天皇・朝廷に関する方面。また、そのさま。「世の中騒がしくて、—に物のさとし繁く」〈源・薄雲〉 2 形どおりであること。表向きであること。公式であること。また、そのさま。「例...
おお‐よう【大様】
[形動][文][ナリ] 1 《意味・音の類似から「鷹揚」とも書くが、元来は別語》落ち着きがあって、小さなことにこせこせしないさま。「—に構える」「—な性格」 2 大まかなさま。大ざっぱ。「山法...
お‐かあ‐さま【御母様】
《「おかかさま」の音変化》母を敬って呼ぶ語。「おかあさん」より丁寧な言い方。
おかか‐さま【御母様/御嬶様】
1 母を敬っていう語。近世、武家や豪商の子弟が用いたが、末期には広く一般的になった。 2 他人の妻を敬っていう語。多くは子持ちの人妻をいう。「人の—並みに被(かづき)を着せて出かけ」〈浮・一代男・六〉
おかげ‐さま【御蔭様】
1 (多く「おかげさまで」の形で)他人から受けた助力や親切に対して感謝の意をこめていう語。「—で息子も卒業できました」 2 「おかげ1」をさらに敬っていう語。「すべて神様の—と感謝する」
おかた‐さま【御方様】
《「おかた」をさらに敬っていう語》 1 他人の妻を敬っていう語。お内儀さま。「又さる人の—」〈仮・竹斎・下〉 2 他人を敬っていう語。深い敬意を表す。「貴様もよろづに気のつきさうなる—と見えて」...
お‐かたさま【御方様】
[代]二人称の人代名詞。江戸時代、敬愛の気持ちをこめて、多く女性が男性に対して用いた。あなたさま。「すぎし年の五月に、竜右衛門小者を御搦(から)めくだされしは、—か」〈浮・男色大鑑・一〉
おかっ‐さま【御方様】
《「おかたさま」の音変化》他人の妻を敬っていう語。奥様。「—釣ろよ」〈狂言記・釣女〉
おきのどく‐さま【御気の毒様】
[形動] 1 相手の不幸に同情する気持ちを表す語。「事故に遭われたとは—です」 2 相手の期待に添えなかったり、相手に迷惑をかけたりしたときに謝る気持ちを表す語。皮肉に、またからかって用いられる...