しめ【注連/標/七五三】
《動詞「し(占)める」の連用形から》 1 「注連縄(しめなわ)」の略。 2 領有の場所であることを示したり、出入りを禁止したりするための標識。くいを打ったり縄を張ったりする。「大伴の遠つ神祖(か...
しめ‐かざり【注連飾り/標飾り/七五三飾り】
正月などに、社殿や玄関にしめ縄を張って飾ること。また、その飾り。《季 新年》「女手に—打つ音きこゆ/草城」
標(しめ)指(さ)・す
占有の標識をつける。「葛城の高間の草野はや知りて—・さましを今そ悔しき」〈万・一三三七〉
しめじ‐が‐はら【標茅原】
栃木市の北方にあった野原。[歌枕]「なほ頼め—のさせもぐさわが世の中にあらむかぎりは」〈新古今・釈教〉
しめ‐なわ【注連縄/標縄/七五三縄】
神を祭る神聖な場所を他の場所と区別するために張る縄。また、新年の祝いなどのために家の入り口に張って悪気が家内に入らないようにしたもの。左捻(よ)りのわらに適当な間隔を置いて紙四手(かみしで)など...
しめ‐の【標野】
皇室や貴人が占有し、一般の者の立ち入りを禁じた野。禁野(きんや)。「あかねさす紫野行き—行き野守は見ずや君が袖振る」〈万・二〇〉
しめ‐の‐うち【標の内】
1 しめ縄の張ってある内側。神社の境内や宮中など、立ち入り禁止の特定の領域内。⇔標の外(ほか)。 2 松の内。《季 新年》
しめ‐の‐ほか【標の外】
1 しめ縄の張ってある外側。神社の境内や宮中など、立ち入り禁止の場所のそと。⇔標の内。 2 男女の間が隔たっていること。「かう、—にはもてなし給はで」〈源・賢木〉
しめ‐もらい【注連貰い】
小正月の左義長(さぎちょう)で焼くために、他の家で外した門松やしめ飾りなどを子供が貰い集めること。《季 新年》「色里や朝寝の門の—/松浜」
標(しめ)結(ゆ)・う
占有を示す標識として、縄などをむすんで巡らす。また、草などをむすんで目印をつける。「浅茅原小野に—・ひ空言(むなこと)をいかなりと言ひて君をし待たむ」〈万・二四六六〉