すり‐かりぎぬ【摺り狩衣】
ヤマアイ・ツキクサなどの汁をすりつけて、模様を染め出した狩衣。
すりこみ‐ぞめ【摺り込み染(め)】
布の上に型紙をのせ、その上から染料をつけた刷毛(はけ)で種々の色をすり込んで模様を染め出すこと。また、その染め出した布。摺り染め。
すり‐ごろも【摺り衣】
ヤマアイ・ツキクサなどの汁をすりつけ、いろいろの模様を染め出した衣。すりぎぬ。「—着(け)りと夢(いめ)に見つ現(うつつ)にはいづれの人の言(こと)か繁けむ」〈万・二六二一〉
すり‐し【摺り師】
1 摺り模様を作ることを業とする人。 2 版画を摺ることを業とする人。
すり‐だ・す【磨り出す】
[動サ五(四)]とぎみがいて光沢や模様を出す。「銅板に絵を—・す」
すり‐はく【摺箔】
1 布帛(ふはく)に糊(のり)やにかわなどで模様を描き、金箔・銀箔を押しつけたもの。 2 能装束の一。白または浅葱(あさぎ)無地の平絹に金箔・銀箔で模様をすり出したもの。女役の着付けに用いる。
すり‐ばかま【摺袴】
ヤマアイ・ツキクサなどの汁をすりつけて、模様を染め出した袴。神事の際や舞人が用いる。
すり‐も【摺裳】
白絹に染め草の汁をすりつけ、模様を染め出した裳。平安時代、女子の晴れ着とした。
すり‐もどろか・す【摺り斑かす】
[動サ四]入り乱れた形に種々の模様をすりつけて染める。「—・したる水干といふ袴を着せて」〈枕・一一九〉
すり‐もよう【摺り模様】
布帛(ふはく)に、模様を彫った型を用いて染料をすりこんだり、草木の花や葉を直接こすりつけたりして、染め出した模様。