あお‐しろつるばみ【青白橡】
1 装束の色の名。染め色では、紫根(しこん)と刈安(かりやす)を染料として染めた灰色がかった黄緑色。織り色では、縦糸を青、横糸を黄として織った色をいう。青色(あおいろ)。 2 襲(かさね)の色目...
あか‐しろつるばみ【赤白橡】
1 古代・中世の染め色の名。茜(あかね)と櫨(はじ)とで染めた、赤に黄みが加わった色。禁色(きんじき)の一。赤色(あかいろ)。 2 襲(かさね)の色目の名。表が蘇芳(すおう)で裏が縹(はなだ)の...
き‐つるばみ【黄橡】
染め色の名。くすんだ黄赤色。木蘭色(もくらんじき)。
くぬぎ【櫟/橡/椚/櫪】
ブナ科の落葉高木。山野に多く、樹皮は暗灰色で裂け目が多い。葉は長楕円形で縁にぎざぎざがある。5月ごろ、雄花と雌花とが咲く。2年目の秋に球状のどんぐりがなり、食べられる。材は炭やシイタケの原木に、...
くろ‐つるばみ【黒橡】
黒に近い濃いねずみ色。喪服に用いる。「—の御小袿(こうちぎ)に、けざやかなる御色のほど有様など」〈栄花・鶴の林〉
しら‐つるばみ【白橡】
白っぽい、つるばみ色。鈍色(にびいろ)の薄いもの。青白橡と赤白橡の2種がある。しろつるばみ。
しろ‐つるばみ【白橡】
⇒しらつるばみ
つるばみ【橡】
1 クヌギ、またはその実のどんぐりの古名。〈和名抄〉 2 1の実またはその梂(かさ)を煮た汁で染めた色。灰汁(あく)媒染して薄茶色、鉄媒染して焦げ茶色や黒色に染める。また、その色の衣服。 ㋐奈良...
とち【橡/栃/杼】
トチノキの別名。《季 花=夏 実=秋》「—咲くやまぬかれ難き女の身/波郷」 [補説]「栃」は国字。
とち‐の‐き【橡/栃】
ムクロジ科の落葉高木。山地に自生。葉は大きく、倒卵形の5〜7枚の小葉からなる手のひら状の複葉。5月ごろ、白色で紅斑のある花が円錐状に咲く。実は丸く、熟すと三つに裂け、中にある褐色の種子は食用。近...