ゆつ‐つまぐし【斎つ爪櫛】
神聖で清浄な櫛。一説に歯の多い櫛の意。ゆつのつまぐし。「左の御みづらに刺せる—の」〈記・上〉
よこ‐ぐし【横櫛】
櫛を斜めに鬢(びん)に挿すこと。また、その櫛。
よわなさけうきなのよこぐし【与話情浮名横櫛】
歌舞伎狂言。世話物。9幕。3世瀬川如皐(じょこう)作。嘉永6年(1853)江戸中村座初演。木更津の博徒の妾(めかけ)お富と伊豆屋の若旦那与三郎の情話を描いたもので、特に4幕目「源氏店(げんじだな...
わかれ‐の‐くし【別れの櫛】
1 平安時代、斎宮(いつきのみや)となった皇女もしくは女王が、伊勢への出発を前に参内して別れを告げるとき、天皇がみずから斎宮の髪に挿して与えた櫛。 2 別離や不吉なことの前兆としての櫛。投げ捨て...