さ・ぬ【さ寝】
[動ナ下二]寝る。特に、男女が共寝する。「—・ねむとは吾(あれ)は思へど」〈記・中・歌謡〉
さねさし
[枕]「相模(さがむ)」にかかる。「—相模の小野に燃ゆる火の」〈記・中・歌謡〉
さ‐ねどこ【さ寝床】
寝る床。特に、共寝をする床。「沖つ藻は辺(へ)には寄れども—も与(あた)はぬかもよ浜つ千鳥よ」〈神代紀・歌謡〉
さ‐のつどり【さ野つ鳥】
[名]野の鳥。特に、キジをいう。「—来鳴き翔(かけ)らふ」〈万・三七九一〉 [枕]「雉(きぎし)」にかかる。「—雉は響(とよ)む」〈記・上・歌謡〉
さび
日本風歌謡曲、ポップスなどの大衆音楽で、楽曲の聞かせどころをいう。「好きな曲の—を着メロにする」 [補説]語源は不詳。「さびのある声」などと同語源か。音楽業界ではかなり早くから使っていたという。
さびたナイフ【錆びたナイフ】
石原慎太郎の小説。舛田利雄監督により昭和33年(1958)映画化。出演、石原裕次郎、小林旭、宍戸錠ほか。前年の昭和32年(1957)に主演の石原裕次郎が歌ってヒットした同名の歌謡曲の世界観を下敷...
さ‐み【さ身】
物の主となる部分。なかみ。「やつめさす出雲建(いづもたける)が佩(は)ける太刀つづら多(さは)巻き—(=刀身)なしにあはれ」〈記・中・歌謡〉
さや【明/清】
[副] 1 (多く「に」を伴って用いられる)はっきりとしたさま。「足柄のみ坂に立して袖ふらば家(いは)なる妹は—に見もかも」〈万・四四二三〉 2 清らかにすがすがしいさま。「菅畳いや—敷きて」〈...
さや・る【障る】
[動ラ四] 1 何かにひっかかる。さわる。「我が待つや鴫(しぎ)は—・らず」〈記・中・歌謡〉 2 妨げられる。「すべもなく苦しくあれば出で走り去(い)ななと思へど此らに—・りぬ」〈万・八九九〉 ...
さ‐よどこ【小夜床】
夜寝る床。「衣こそ二重(ふたへ)も良き—を並べむ君は恐(かしこ)きろかも」〈仁徳紀・歌謡〉